2009/03/12

インド映画界最大アワード賞「フィルムフェア・アワード」54回目開催

写真:主流ヒンディ語映画界(ボリウッドとも呼ばれる)では現在大型アワード会が7つもあります。その中でも最も歴史と伝統を誇るのが「フィルムフェア・アワード」で、今年は54回目となりました。最優秀映画ではムガル王朝のAkbar帝王を描いた国際的に評価された大作「Jodha Akbar」(一番上)、最優秀男優部門も同映画の俳優でした。最優秀女優部門では2008年秀作のファッション界やモデルたちの表と裏の両方をリアルに描いた「Fashion」主人公役(下)のPriyanka Chopra(下)。音楽部門ではこの間アカデミー賞も受賞したAR Rahmanが映画「Jaane Tu Ya Jaane Na」で受賞。毎年アワード賞式自体のスケールが大型化し、数億円単位の費用上、ゴージャスなステージやセットが準備され、ほかの国内アワード賞との競争感もあり、ますます大きくなってきました。また、テレビでの視聴率も年々向上してきた一方です。

全てのアワード賞とリスト、写真はこちら(日本語)HPへ:
http://ameblo.jp/indiansameera/entry-10216953670.html

最優秀映画部門を受賞の2008年大作「Jodha Akbar」の日本語レビューはこちらへ:
http://www.koredeindia.com/008-02.htm#0215
。。鳴り物入りで公開された歴史スペクタクル「Jodhaa Akbar」。。。とは言っても、恋愛や嫁いじめのみを追及したただのロマンス映画ではない。ジョーダーとアクバルとの関係は、政治家アクバルに見事に反映されていた。アクバルは、なかなか心を開かないジョーダーに「あなたは勝つことは知っているが治めることは知らない」と言われ、ジョーダーの心を勝ち取るだけでなく、愛情と信頼を注ぐことに腐心する。それだけでなく、それをインドの統治にも当てはめ、彼は人民の本心を理解しようと試みる。その瞬間から、ジャラールッディーンはアクバルへと脱皮したのだった。。

最優秀女優部門を受賞したPriyanka Chopraの実力派映画「Fashion」、日本語レビューはこちら:
http://www.koredeindia.com/008-10.htm#1029。。。
「Fashion」は、バンダールカル監督本領発揮の写実的娯楽映画である。インドのファッション業界の表から裏まで垣間見ることができ、とても興味深い内容となっている。ファッションがテーマということで、女性客の集客も望めそうだ。今年の必見映画の1本である。。。

インド国内HPより:Jodhaa Akbar, Hrithik, Priyanka, Rahman win Filmfare awards
http://www.businessofcinema.com/news.php?newsid=12240