2010年はじめ公開で本年最大ヒットとなっただけではなく、インド映画歴史でも画期的なヒットを記録したヒンディ語映画(ボリウッドとも呼ばれる)の「3 Idiots」はインド国内・海外での総収益がおよそ40億ルピー(約80億円)を上回ったことに続け、インド国内テレビ放送著作権が大きな金額で買収されました。この数ヶ月間いわゆるテレビ総合チャンネルが放送ライツのためのネゴに入っていたそうですが、最終的にはヒンディ語総合チャンネルのSONYテレビが2.1億ルピー(約4.5億円)で買収することに確定しました。5年間放送契約になりましたが、初回放送は7月末に決まりました。しかも、これだけ課題になった映画でもあることから、放送にあたり既にトップクラススポンサーが12社も揃え、10秒毎のCMポットが映画放送にしては高額20万ルピーずつでも完全に売れました。無論、インド国内プロ・クリケットIPLでの放送CMスポットの方がより高く10秒毎の50万ルピーを上回る程度でしたが、大ヒットな主流ヒンディ語映画のテレビ放送においてはこれからスタンダード価格になっていくか、より高くなっていく傾向かもしれません。
2010/07/11
「3 Idiots」のテレビ放送著作権4.5億円で買収、SONYテレビで放送
2010年はじめ公開で本年最大ヒットとなっただけではなく、インド映画歴史でも画期的なヒットを記録したヒンディ語映画(ボリウッドとも呼ばれる)の「3 Idiots」はインド国内・海外での総収益がおよそ40億ルピー(約80億円)を上回ったことに続け、インド国内テレビ放送著作権が大きな金額で買収されました。この数ヶ月間いわゆるテレビ総合チャンネルが放送ライツのためのネゴに入っていたそうですが、最終的にはヒンディ語総合チャンネルのSONYテレビが2.1億ルピー(約4.5億円)で買収することに確定しました。5年間放送契約になりましたが、初回放送は7月末に決まりました。しかも、これだけ課題になった映画でもあることから、放送にあたり既にトップクラススポンサーが12社も揃え、10秒毎のCMポットが映画放送にしては高額20万ルピーずつでも完全に売れました。無論、インド国内プロ・クリケットIPLでの放送CMスポットの方がより高く10秒毎の50万ルピーを上回る程度でしたが、大ヒットな主流ヒンディ語映画のテレビ放送においてはこれからスタンダード価格になっていくか、より高くなっていく傾向かもしれません。
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変化するヒンディ映画(ボリーウッド)、新世代の優秀作品
「ミリオネア」インド版シーズン4が再スタート:今年からはSONYテレビで
写真:シーズン1・2の司会をしたベテラン大物映画俳優アミタブ・バッチャンが本年再スタートのシーズン4の司会に戻る(上)、シーズン3司会の大物映画俳優ShahRukh Khan(中)、洋画「スラムドッグミリオネア」のストーリーにも登場した本番組(下)
インドテレビ放送市場で2000年に初の膨大な金額をトップ賞金にした番組「ミリオネア」のインド版「KBC(Kaun Banega Crorepati)」の初シリーズの司会の映画ベテラン大物俳優のAmitabh Bacchan(アミタブ・バッチャン)が本年秋からスタートする予定のシーズン4の司会をすることが確定しました。シーズン1,2以降は興味を示さず、大物俳優のShahRukh Khanがシーズン3の司会をすることになった以降、番組自体が3年ぶりの再スタートとなります。また、今回はそれまで放送したチャンネルのStar Plus総合チャンネルはライツライセンス契約が終了したことからSONYチャンネルでの放送に代わります。バッチャン氏はこの数年間大型映画などには出ていなく、中型予算の映画でどちらかと言えばリアルで真面目な映画を中心に出ていても一般的な人気度は上昇する一方です。その毎日のように書くブログやTwitterコメントも若者に人気が上がるばかりで今回のKBCでリピート司会に決まったそうです。ところが、シーズ3での一般参加者に対するトップ賞金が5千万ルピー(当時為替で約1億1千万円)だったところ、シーズン4からは元の1千万ルピー(約2千万円)に戻るそうです。
司会のギャラ面では未公開ですが、インドテレビ放送市場では2000年以降毎年のようにテレビで登場する映画スターたちへの報酬が高まる一方で、去年のSalman Khan俳優が登場したSonyテレビでの番組エピソード1本あたりのギャラが1千万ルピー(約2000千万円)だったことから、KBC4の司会となるバッチャン氏も似た金額になっていてもおかしくないと言えるでしょう。通常であれば、一つのシーズンは50回を上回るエピソード回数となります。
2010/07/06
米FOXがインドで新テレビチャンネルを7局放送
写真:Fox International Channels India社長のKeertan Adyanthaya氏。6月末に新チャンネル放送ラインアップ公開時。
FOXがインド市場向けに新しいラインアップの娯楽、アドベンチャー、幼児専門情報、音楽ほか専門テレビチャンネルを7局放送しはじめたことを発表しました。新チャンネルはインド国内で普及のDTHやケーブルテレビサービスにて放送されます。これら7つの新チャンネル立ち上げにより、FOXのインド市場におけるプレゼンスは既存のFOX History & EntertainmentとNational Geographicに加え、計9チャンネルに増えました。新しいチャンネルは以下のとおりです。
- FOX Crime:アメリカからのテレビアクションドラマシリーズが中心
- FX:アメリカからの人気テレビドラマシリーズ
- National Geographic HD: NatGeoの人気ドキュメンタリー番組のハイビジョンチャンネル
- National Geographic Wild: 動物、自然を中心としたドキュメンタリー番組中心
- National Geographic Adventure:アドベンチャー番組シリーズ中心
- National Geographic Music:音楽専門
- Baby TV:3歳未満の幼児関連情報専門
既存のFOX系列チャンネル
- FOX History & Entertainment
- National Geographic
2010/07/04
インド:本格ハイビジョン放送開始
インド市場HD放送:背景
去年インドメディア企業のSUN DTHがスタートしたHD放送は今年になり、ほかの国内DTHプロバイダーもサービス開始しました。どのプロバイダーも数チャンネル(4-5局ずつ)のHD放送をはじめています。画質は高画質の1080iで、音声は5.1ドルビー・デジタル対象です。質面では最新方式のデジタル圧縮、設備上、日本と変わりません。日本は世界でも先駆けてHD一般放送をイノベートし、開始したところ、インドは去年になって開始した分、圧縮技術と画質面ではどちらかといえば、少し上回るぐらいです。ところが、インドはハイビジョン視聴者獲得には本年からはじめ、後数年間はかかる見込みです(一般Cable、DTH加入世帯は計1億世帯以上)。一方、面白いことにハイビジョン放送が見られなくてもこの数年間トレンドとして、ハイビジョン画質対象の液晶とプラズマテレビは売れています。それがほとんどに関して一般SDテレビ放送とDVDでの映画鑑賞のみに使われてきました。この液晶とプラズマテレビ所有者、そしてこれから購入される買い手がHD放送のメインな対象顧客層となります。
視聴できるHDコンテンツ
今年HDサービス開始したどのプロバイダーもFIFAサッカーのHD生放送からスタートしました。次にWimledonテニス大会の生放送と大型国際・国内スポーツイベントが続けてHDで放送される予定です。現在どのプロバイダーも放送しているHDチャンネルではDiscovery HD, National Geographic HD, ESPN SportsHD, Star SportsHDからはじめ、インド国内ヒンディ語やほか言語のチャンネルラインアップですが、次にHBO HDの洋画専門、ほかが追加していく見込みです。Discovery, NatGeoはドキュメンタリー系が中心で、自然、アドベンチャー、旅番組などがハイビジョンで見られるのは国内視聴者には待ち遠しいの高画質サービスで、スポーツは言うまでもなく、映像だけではなく、音声面でもスタジアムにいる気分になることから喜ばれているようです。都市部、副都市部ではほとんどに関して売れている液晶、プラズマの16:9型テレビでは、クリケット、テニスやサッカーなどの場合は従来のSD放送は単に「横長」または「ズーム」にして見てしまうかに比べてはハイビジョン対応テレビをまともに使うことにもなり、人気度にも影響を与えるかもしれません。
料金について
最もいいのはHD放送受信料金だと言えます。今までDTH(パラボラアンテナで衛星から直接受信、それぞれプロバイダーが150-200チャンネル放送中)を使っていなくてもお気軽に買え、既に以下内のDTHサービスを使っている場合は非常に安くアップグレードができる仕組みです。プロバイダーのTataSky HDの場合は既存ユーザでなくてもRs.2599で買い求められます。驚きなのは月々のHDチャンネル受信パッケージに対する料金がいかにも安く(初期だからかもしれませんが)、TataSky HDの場合は月30ルピーで買えます。デコーダーや録画機は販売オンラインHP、または一般電気屋、家電屋で販売されています。現在HDも録画できるレコーダー型タイプではBIG TVのみですが、数ヶ月内ほかプロバイダーからも出てくる見込みです。ただ、HDチューナーのみはとても安くても(2500ルピー~)、録画タイプ(録画+チューナーの一体型)になりますと、7500ルピーぐらいです。
*ちなみにですが、現在のSD放送のみ録画できるレコーダーは2年前から流行っていて、TataSky、Airtel、BIGTV、DishTVが販売しています。
今後のHD放送局増加見込み
インド国内でハイビジョン対応できるテレビは既に数百万台売れているそうですが、本年追加で約200万台+売れる見込みです。HD放送視聴料金におけるチャンネルパッケージが従来のSD放送より上がりますので、お客獲得には比較的時間がかかり、HDチャンネル数増加には時間がかかるかもしれませんが、一方、DTHプロバイダー間の競争が既に激しく、来年この時期頃ではハイビジョンでのHDチャンネル数が30局ぐらいに増えていてもおかしくないと見込まれています。映画・娯楽好きな国から言えば、洋画専門、インド映画専門、ドキュメンタリー、旅、娯楽HDチャンネル、そしてHD画質によるオン・デマンドの有料インド映画視聴(現在はDTHのSD放送で人気です)はかなり流行ると見られています。
HDチャンネル放送中のDTHプロバイダー:直接HPリンク
本年10月デリーにて開催予定の英連邦大会の生放送や全体的なカバーは国営放送のDoordarshanがハイビジョンで放送することになっています。市場として次はDTHプロバイダー間のHD放送競争になっていくかもしれませんが、視聴者にとっては文句のない贅沢だと言えるでしょう。
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