2009/04/12

インド初のハイビジョンテレビ放送登場:国内衛星DTHより、次はハイビジョン競争?

インド国内衛星テレビDTH(パラボラアンテナで直接受信するサービスのこと)プロバイダーのSUN DIRECTがインド初の待ち遠しいハイビジョンサービス上、チャンネルを2局放送しはじめました。SUN DIRECTは全国対応のサービスですが、南インドをベースとした企業で、南インドに人気のテレビチャンネルも運営していて、最初は南インドのタミル語とテルグ語のハイビジョンチャンネル2局を放送からはじめ、翌8ヶ月内続けて計8チャンネルに増加させていく予定です。次は既にに人気の英語ナショナル・ジョーグラフィックチャンネルとDiscoveryのドキュメンタリーチャンネルのHD放送が予定されています。SUNは現在インド国内通信衛星のINSAT4Bを利用していて、HDチャンネル増加には追加衛星トランスポンダーの申請もしているそうです。従来の標準(SD)サービスではSUN DTHが130チャンネルを放送していますが、既存のお客様でも新しいハイビジョン(HD)対応デコーダーを購入しなければなりません。ハイビジョン用のデコーダーは1万ルピーで販売され、HD1チャンネルが月100ルピーずつの仕組みとなっています。ハイビジョン放送サービスを購入してくれると思われる客層はプラズマや液晶テレビの16:9(ワイド)テレビを所有の都市・副都市部の中間層が対象ですが、毎年販売台数が増えていて、2010年に続けて150万台のハイビジョン対象液晶テレビが購入される見込みと、より高画質・高音質でテレビが見たいという客層をターゲットし、1年目では60000~70000の新規顧客を期待しているそうです。また、来年の2010年でデリーで開催予定の英連邦国大会がハイビジョンで放送されると確定している中、時期としてもより課題になることがSUNにとってはハイビジョン放送の売り込みにもつながると言えるでしょう。

DTHサービスプロバイダー間の競争が既に激しく、Sunを合わせ、計6社のDTHプロバイダーが1000万世帯を及ぶお客に(ケーブルテレビを合わせれば8000万世帯)、それぞれ60~150チャンネル放送している現状の中(7つ目のプロバイダー「D2H」が4月末から放送開始予定)、何か独自な内容やサービスを、と狙いにされ、積極的な営業キャンペーンが相次ぎます。しかも、国内法律・規制上、どのDTHプロバイダーもあるチャンネルを独裁契約・放送ができない状況(ほかのプロバイダーが乗せたいと希望すれば契約を結び、すぐに放送できる)の「視聴者優先」の中、課題になり、より相応しいとも言えるサービスでしょう。また、翌3年内DTH加入世帯数が今の3倍の3千万世帯と見込まれ、中間層の購買力が向上している中、さきがけて先端サービスを開始することには意味があります。続いて、ほかのDTHプロバイダーのAirtel、BIG、DishTV、Tata Skyも1年内にハイビジョン放送を予定してにいます。現在は世界同時不況の中、DTHサービスは赤字が出ていても、客数を増やさなければ黒字に近づかないことから何れサービス内容をアップグレードしていくしかないでしょう。そういった状況で、次は「ハイビジョン競争」になっていってもおかしくないと言えるでしょう。

以前関連情報:

インドで衛星テレビ活況、DTH加入者1000万世帯、ケーブルとの合計8000万世帯を上回る

http://indomediajoho.blogspot.com/2009/03/blog-post_03.html